the counter pop’s blog

ロックバンド ザ・カウンター・ポップのブログです!

579.『ローカル・ロックバンドのレコーディング事情』

 我々の輝かしくも、懐かしいデビュー盤
「愛の泉1998」、アルファを紹介していただけました
 ありがとうございます!


まるムーン(日本の名盤紹介)
http://picbear.com/marumoon1119




■良いレコーダーありま専科!?


 コンチワー、川崎が生んだサイケ・ポップ・バンド
ザ・カウンター・ポップです!!


 最近のこんな歌はもう見てくれましたか?
川崎の湾岸地帯を舞台にかっこよく
仕上げました




『OUTLIFE / THE COUNTER POP』
www.youtube.com




 ってさぁ、相変わらず自分たちで音源作ったりって
活動続けてるんだけど


今日は録音についてなんだかんだと
書くよ
 元々は、昔ぁーし、昔ぁーしぃのことで
(始めたのは20年くらい前)
その頃、カセットMTRってうのがあってね
 なんと、あの小さなカセット・テープを
使うMTR!(MTRっていうのは
マルチ・トラック・レコーダーの略)
4TRとか8TRのカセットテープMTR
っていうのがあって、あのカセットテープを
分割して使ってるって
すご技じゃん?通常ステレオとして
二つに分けてるだけの
ものだよ
 で、俺たちもこれで録り始めて
 最終的な8TRカセットMTRでは
その音源をメジャーCDで発表することができて(笑)
って、今考えると笑っちゃうけど
凄いでしょ?快挙だよ。 
 でも、これがまたスゴい音してたんだ。


 取り合えず見てみてよ
これがそれです、どう?良いでしょ!
www.youtube.com


 当時だとまだそんな感じの音源使ってる
インディーレーベルなんかも珍しくなくて
沢山あった。
 覚えてる、気に入ったバンドだと、
オリバー・トレマー・コントロールだとか
ロケットシップだとかってね


 で、そのうち、ビデオテープを使った
AーDATっていうものが安くなってきて それ買って。
あっ、その前に1/6インチのテレコ
8TRのオープンリールも使ってた
 それをアナログのミキサーでMIXして何かに録音する


 と、云うわけで、マスター・レコーダーも
はじめはカセットでしょ
そのうちDAT買って 
そのうちCDレコーダーじゃん?ってなって 
あぁ、その前にテレビ朝日払い下げの
OTARIの6ミリを持ってた時もあった
あとは、アレシスから出てた
HDDレコーダーのついたCDレコーダーとかね
 それでもなんだかんだいっても
結局一番良い音するのはカセットに録音したものとか
オタリの6ミリかなぁ


 というのもさぁ カセットだとMIXしてる音源より
レンジが狭いから MIXの粗さがキレイに消されて
聴かせたいところだけ残してくれるわけよ
 いい感じに歪んだりとかもね


 ただ、これ問題があって
カセットテープが世の中から消えはじめた…(笑)
 って、寝ずにダビングした
カセットを配っても誰も聴けないしねぇって!


 で、仕方ないからって、これをCDーRにコピーすると
これがまたとんでもなくショボい音に
なるのよ 見事に。
 OTARIも同様でOTARIの6ミリに録ったところで
そんなもの誰も再生できないからねぇ(笑)
結局、一番一般的なメディアになりつつあったCDーRに
焼くしかなかったんだけどもね
 それが、上手くいかない…。
悪夢だ!


 ところで CDーRには謎のマスタリングっていう
誰が考案したのかわからない謎の工程があって
どんなにカッコよくMIXしたものでも
その工程を通過させないと イイ感じでCDデッキから
再生されない…。意味が分からないから
高額の機材をローンで買ったり
MIXとCD−Rを行ったり来たり…。


 これは今現在も相変わらずで どっかでおカネ払って
マスタリングの工程を通さないと ど
うにもならない。
つまりは、何度も何度も録音メディアを変えたり
なんなりって、意味も殆ど無意味だった訳で
得たモノと言えば それらが無意味だ
とわかったってだけ。


 さて、今時だと流石にみんなコンピュータで
DTMっていうのをやってんだろうけど
俺のはこれがまたいろいろ厄介でね。


 一つ大きな問題っていうのが、DTMソフトって
ファイルの管理が面倒… 特にこれが録音時となると
嫌になっちゃう! 
何度もトライ&エラーでやり直すでしょ?
プレーヤーはタイミングが命なわけで
オペレーターの都合で
待たせたくないじゃん?
それなのに、あぁ、それなのに!
その度に何回クリックが必要か!! ってね
 もちろんカネがあるスタジオなら
HDDレコーダーに直接録音したりとかね
いろいろあるんだろうけど 俺たちみたいに
安スタジオを時間で借りて 自前の機材を持ち込んで
なんてやり方だと そうもいかないしだ


 で、前にも書いたことがあるだけど
今は録音だけはTASCAMのデジタルレコーダーDPー32
っていうのを使ってる。これっていうのがいわゆる
昔のカセット・MTRのカセットが
SDカードに変わったっていう代物で
録音するには手軽でイイ。


20180120182254


 コイツを持ち込んでマイクと簡単なプリアンプと
コンプレッサーを繋いで録音して
 その場ではカセットラジカセでチェックだけして
持ち帰ったら
コンピュータのDTMソフトで開き直して
ミックスダウンー。


 ミックスダウンもさぁ コンピュータの
パワー不足っていうのもあって
(けっして、非力なマシーンを使っている
わけではないんだけどね)
外部に出力,録音してもどうにもならなくて 
書き出しレンダリングしてね
なんともデシタル臭いサウンドだけどね
それでも今のベストはこれしかない
(あ、一度書き出したものを録音するのはいいかも)
ただそれには良いDAコンバーター
良いレコーダーがないとね 間に挟む気の効いた
アウトボードも欲しいし


 話を戻すと、この手軽なMTR、TASCAM DPー32
(生産終了品)なんだけど 
いくつか欠点もあって
それをどうにかしたい!
あ、あ、まあ欠点っていうか こうして
くれればいいのに!
って部分だけどね


 まずは、H・Aが弱い。ついでにADコンバータも
どうなのか? って感じ。
いや、安いしね これ以上を
求めるのは酷かとも思うけど
 例えば、入力をさぁ デジタル入力できるようにしてくれて
別売りのHAとデジタル変換部を作ってくれれば
よくない?
 そうしたら、最高なのになぁ…。


 それとヘッドフォンの口が付いてるんだけど
これが極端に音が悪い!
 実はモニター環境ってすっごく大事で
どうして?って それが
悪いと演奏にモロに影響するからねぇ
演奏がヘタになっちゃうんですよー
だって、自分の演奏もバックの音も
よく聞こえないんだからさぁ
暗闇でいい絵を描けって言われたも
難しいでしょ?それと同じ
 これはダメだ これも同様で後付で何か追加できるように
出力を増やせばいいのになぁって思う


 因みに、俺達の場合だと うらのフォーンジャックから
一度アナログの小型ミキサーのHAに入れて
そのミキサーのヘッドフォーンを使うようにしてる…
 が、フォーンから出力した音もあんまり良く鳴らない
けどね。


 改善すればまだまだ売れる要素が大きいのにね
もったいないなぁ…
 ハードウェア、インターフェイスとして
デザインも今風にしてさぁ ねぇ いいんじゃない?


 ただ、これねぇ 録音した音源ファイルを
DTMソフトからPCで開くでしょ?
どんな音で録れてるかって心配してたんだけど
それほど悪くはない ちゃんと録れてる!
すごいなぁって思うよ。


 音源製作の要素としては この後のミックスやマスタリング
の方が重要なんで これはこれで充分、というか
仕方ないのかもしれないけどねぇ


 そんな話です!




               かし子




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