02. 最新インタビュー、ギタリスト激白!!
○今日は日本のモダンロックバンド「ザ・カウンターポップ」のギタリスト小関権(コセキケン)さんに来ていただきました。あっ、どうも。お久しぶりです。
こんにちは。
○いま、そこで、ベースの彼に会ったけど、右肩のあたりがビッショリなんか濡れてましたよ(怖)。
「.....」
○じゃあ早速ね、まず、ギター歴について聞かせてください。
本格的に始めたのは高校生の頃です。
○そもそもなぜギターを始めたのでしょうか?
えっと、友達のバンドに誘われて、キーボードでということだったのですが、なんかエレキギターの方がカッコ良いなぁと思い、ギターやらせてくれといって始めたのがキッカケです。
○どんなバンドだったのですか?
高校のクラブ活動です。そこに入れてもらいました。
○その頃は、まったく弾けないところから始めましたよね。で、どのように練習していきましたか。たとえば、誰かのコピーとか。
そうですね、もっぱらコピーバンドでしたから、そんなのを拾っていました。
○どんなギタープレイヤーが好きでしたか。
バンドでRCサクセションなんかをやってたんです。
○チャボだ、チャボ。古井戸の。
ええ、でもこれかなあーって思いはあって。
○チャボじゃないと。
そんな頃、音楽好きなクラスメイトと仲良くなって。この人がカウンターポップのリーダー、峯田君なんですけど。彼がカセット聞かせてくれたんです。
○カセット交換しちゃってたんだ。
そうです。そんな中にジミ・ヘンドリクスとかプリンスがいて、ハマッていきました。
○どういうとこが、そういうものと違ってよかったんですかね。
ロックにショックを受けたってことだと思います。
○あぁ、ロックの洗礼を受けてしまったと。なるほどねぇ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○それからしばらくして自分たちのオリジナル曲をね、演奏するようになりますね。
はい。大学生の頃です。
○それはどうでしたか。これまでのコピーとくらべて。
最初の頃は、やはりフェイバリットプレイヤーをマネてました。音とか、リフとか。
○いろんなプレイヤーのパーツだね。そんなのコピーしながら作っていたと。
はい。
○いまの自分のスタイルをね、作っていく上で理想としているギタリストはいますか?
自分というよりバンドの求めている曲のイメージに対応することを考えています。なので、そのときどきでピッタリのギタリストということになるのですが。
○じゃあ、先に自分のスタイルありきじゃなくて、リアクション型っていうか、曲に対してどういうプレイが合うのかということで弾いていると。
はい。
○例えばね、そういう時に曲があるとするでしょ。こう演奏しようとかさ、こういう音にしようとかね、これでオッケーだなとかさぁ、ここまでかなぁとか、決めて最後上げるじゃない。そういうときの判断ってどういうとこ。
ノリとか。
○そもそも、良いとか悪いとかってのはさぁ、個人の主観があるじゃない。その部分がどういうものかってことを知りたいんだけど。
イメージ以上のモノが録音できたときです。一発で決まることはほとんどないです。何度か試して探っていって徐々に追い込んでいきます。
○そもそもね、新曲ってどうやってできるの。
作曲者は峯田君です。彼がコード進行とメロディーのアウトラインを持ってきます。この段階でこんなイメージというオーダーもあります。これをもとに僕なりの解釈でギターはこんな感じそれともこんなふうとかいいながら組み上げていきます。
○なるほどね、えーっとそしたらね、使用している機材についていくつか説明してください。まずはギターだね。
はい。メインのギターはSeymourDuncanというブランドの54年Modelのストラトキャスターです。ネックはメイプル、ボディはライトウェイトアッシュです。
○SeymourDuncanというのは、どういうメーカーなんですか。
ピックアップで有名なそれです。その当時、優美工房がDuncanのライセンスを受けて製作を始めたと記憶しています。本当はジミ・ヘンドリクスが弾いていたアメリカFender社のOLDなんかが欲しかったのですけどとても買える値段ではありませんでした。その時となりにコレが並んでいたんです。1989年頃に優美工房(ダンカン・サービスセンター)の志村昭三さんが製作されたRedHotMammaスペシャルmodelです(笑)。
○あとは、どんなものがありますか。
これもメインギターとして使っているアメリカのRickenBacker社の330というモデルで、1967年製です。1990年頃に購入しました。当時好きだったTHE WHOというバンドのギタリスト、ピート・タウンゼントに憧れてです。同じく320fというモデルもあります。これは1985年製のものです。さらに360−12という12弦ギターもあります。あとはFender社のThinline。シングルコイルのホロウボディが気に入っています。
○アンプなんかは、特別なものってありますか
レコーディングではMATCHLESS社のLIGHTNING’15をメインで使っています。チューブのドライブ感が気に入ってます。クリーンな音が欲しいときはFender社のPROREVERBを使います。1970代製の銀パネです。
○PROREVERBって、リバーブが付いてるの。
はい。スプリングリバーブですね。あとビブラート。
○トレモロだね。あと弦なんかはどう。
普通に、0.09〜のセットです。
○ピックは?
ジムダンロップ社のおにぎり型のものです。0.6mmです。
○ケーブルなんかにもこだわっている。
別に。普通にカレナ社のものを選んでいます。
○エフェクターは、何か面白いもの使っていますか。
歪み系ではsoldano社のGTOというプリアンプを使っています。真空管ならではのかなり粘りのある歪みが得られます。ブースター的なところではMaxsno社のTubeScreamerを使います。効果音のワウですがこれはMorley社のBadHorsie
です。
○これらのセッティングはどうなってんのかな。
エレキギターから最初にGTOに入れます。ここでゲインを上げ、次にTubeScreamerに行って、アンプという流れです。
○なるほど、弱めのピックアップをプリアンプで膨らまし高めにオーバードライブさせたものをアンプに突っ込むと。
はい。この組み合わせ組み合わせは気に入っています。
○ギターやアンプの設定はどうですか。もちろん曲ごとに違うと思うけど。
ギターのボリューム、トーンはほぼフルです。ストラトだとセンターかフロントのピックアップを選びます。リッケンの場合は、リア+フロントのミックス具合で調整しています。
○アンプは。
基本的には薄くドライブがかかるギリギリのところで合わせています。2ボリュームの場合、インプットをやや抑えめにしてアウトプットで歪む感じが好きです。トーンも気持ちいいところを探す感じです。
○なるほどね、えーっとそしたらね、使用している機材についていくつか説明してください。まずはギターだね。
はい。メインのギターはSeymourDuncan(ダンカン)というブランドの54年Modelのストラトキャスターです。ネックはメイプル、ボディはライトウェイトアッシュです。
○SeymourDuncanというのは、どういうメーカーなんですか。
ピックアップで有名なそれです。その当時、優美工房がDuncanのライセンスを受けて製作を始めたと記憶しています。本当はジミ・ヘンドリクスが弾いていたアメリカFender社のOLDなんかが欲しかったのですけどとても買える値段ではありませんでした。その時となりにコレが並んでいたんです。1989年頃に優美工房(ダンカン・サービスセンター)の志村昭三さんが製作されたRedHotMammaスペシャルmodelです(笑)。
○あとは、どんなものがありますか。
これもメインギターとして使っているアメリカのRickenBacker(リッケンバッカー)社の330というモデルで、1967年製です。1990年頃に購入しました。当時好きだったTHE WHOというバンドのギタリスト、ピート・タウンゼントに憧れてです。同じく320fというモデルもあります。これは1985年製のものです。さらに360−12という12弦ギターもあります。あとはFender社のThinline。シングルコイルのホロウボディが気に入っています。
○アンプなんかは、特別なものってありますか
レコーディングではMATCHLESS(マッチレス)社のLIGHTNING’15をメインで使っています。チューブのドライブ感が気に入ってます。クリーンな音が欲しいときはFender社のPROREVERBを使います。1970代製の銀パネです。
○PROREVERBって、リバーブが付いてるの。
はい。スプリングリバーブですね。あとビブラート。
○トレモロだね。あと弦なんかはどう。
普通に、0.09〜のセットです。
○ピックは?
ジムダンロップ社のおにぎり型のものです。0.6mmです。
○ケーブルなんかにもこだわっている。
別に。普通にカレナ社のものを選んでいます。
○エフェクターは、何か面白いもの使っていますか。
歪み系ではsoldano社のGTOというプリアンプを使っています。真空管ならではのかなり粘りのある歪みが得られます。ブースター的なところではMaxsno社のTubeScreamerを使います。効果音のワウですがこれはMorley社のBadHorsie
です。
○これらのセッティングはどうなってんのかな。
エレキギターから最初にGTOに入れます。ここでゲインを上げ、次にTubeScreamerに行って、アンプという流れです。
○なるほど、弱めのピックアップをプリアンプで膨らまし高めにオーバードライブさせたものをアンプに突っ込むと。
はい。この組み合わせ組み合わせは気に入っています。
○ギターやアンプの設定はどうですか。もちろん曲ごとに違うと思うけど。
ギターのボリューム、トーンはほぼフルです。ストラトだとセンターかフロントのピックアップを選びます。リッケンの場合は、リア+フロントのミックス具合で調整しています。
○アンプは。
基本的には薄くドライブがかかるギリギリのところで合わせています。2ボリュームの場合、インプットをやや抑えめにしてアウトプットで歪む感じが好きです。トーンも気持ちいいところを探す感じです。
○それからさぁ、最近ねぇ、あなたのギタープレイになんかちょっと変化が起こっているような感じがするんですけども、いままでと何が変わったのでしょうか?
これまでは曲の中の各コードに対するテンションを意識して弾いていたのですが、その曲を1スケールとみてFやBの音を意識的に使ったりしています。
○パーツで見ないで曲全体の1スケールのどこに重心を置くかを探しているということだね。
そうです。コード的解釈ではテンションを意識しているのである意味根元的なブルース的要素が少なかった。これに対して、今の考えでは、例えばギター単体では純粋なペンタトニックであってもその裏で鳴っている連続するコードと次々に絡むことで、伝統的なギター奏法であるにもかかわらず曲全体として新しいより深い響きを得ることに成功していると考えています。
○簡潔な手法でさらに表現の自由度が増したといえるね
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○もうちょっと突っ込んで聞かせてもらいます。ホームページで試聴できる「青春の挫折」という曲についてなんだけど。まずあのイントロはどういう感じで作ったの。
あれは先に本編ができていました。曲のKeyがメジャーだったのでマイナーっぽくⅥから入ろうということになってあのような感じになりました。
○ギターは全部で何本入っているの。
2本です。1本目のリズムギター(左チャンネル)と2本目のオブリガード(右チャンネル)というオーソドックスな編成です。
○2本目のギターっていうのは最初からイメージがあるわけ、それとも録音していく過程で作るの。
この曲の場合は後者です。1本目はドラム、ベースといっしょにリズムトラックとしてまず録音しました。そのあと、歌メロとうまく絡むところを探しながら作っていきました。
○あれはギターとかは何使ってるの。
リズムギターはリッケンバッカー330です。アンプはマーシャルに直で繋いでいてナチュラルなオーバードライブ感を出しています。オブリギターはストラトキャスターでこれもアンプはマーシャルです。ただしソロとエンディングではFUZZFACEを踏んで激しい歪み音を作りました。
○FUZZFACEはどんなもの。
Dallas Arbiter社のオリジナルFUZZFACE(ファズフェイス)の再生産ものです。
○ギターソロで特徴的なこととかはある。
コードチェンジのタイミングでギターもスケールチェンジしています。転調ですね。基本的にはマイナーペンタトニックです。
○エンディングのギタートリックは、どういう仕掛けですか。
あれは、峯田君です。
○へえー、あれは小関君が弾いているのではないのですか(愕)
はい。彼が弾いているというか、掻き鳴らしています(笑)。実際にフィードバックしっぱなしのギターにライターを使ったボトルネック奏法とギターのトレモロアームを駆使して表現しています。バイクが走り去っていくイメージですね。
○それでは最後に、自分のプレイや持ち味として注目して聞いてもらいたいポイントを話してください。
僕らはギターバンドなのでギターが担う部分は大きいのですが、その中でも僕らの演奏する曲はそれぞれに特徴的な響きをもっています。その音に注目してください。
○それでは、ますます頑張ってください。
どうも、ありがとうございました。
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ROCKER’S DELIGHT 2004年5月号より
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◆◇◆ Group’s Choice(vol.18) ◆◇◆
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◆to older,
THE STROKES(ストロークス)/ IS THIS IT
◆to younger,
THE WHO(ザ・フー) / MY GENERATION
◆for your carstereo,
THE FOURTOPS(フォートップス) / STILL WARTERS RUN DEEP
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http://www.mucom.net/thecounterpop/
(おしまい)