the counter pop’s blog

ロックバンド ザ・カウンター・ポップのブログです!

03. 潜入:ベーシスト辺田和博のイケナイ生活!


○そして今日は、先週に引き続いてベーシストの辺田和博(ヘタカズヒロ)くんに来ていただきました。うわぁー、肩がなんかこうべっとりと緑色に、それなんですかぁ(驚)、右耳のあたりまで。

 「.....」

○そもそも、なぜね、ベースという楽器を選んだのでしょうか。

 選んだっていうか、ベースにさせられたんですよね。ブラスバンドで最初。背が高いから。コントラバスでした。

○でかいという理由でベースにさせられてしまったと。他になんか楽器を演奏することはありますか。

 いやー、最近はそんな弾かないですね。昔はキーボードやったりとかしてたんですけど。

○ほう、キーボードとかねぇ。それ、ベースとの違いってのはなんですかね。

 なんですかね、ベースでメロディーを弾く概念ってあんまりないですけど、キーボードだとメロやコードが弾けるので。

○他のパートを弾いてみたいということですか。

 そうですね。

○それでは、あなたはロックバンドでベースを担当しているんだけど、それにおけるベースの機能っていうのはなんだと考えていますか。

 僕が思うには、リズムとルートですね。それだけだと思ってるんですけど。リズム感を出すということとコードを支える。

○縁の下のちからコブみたいな。

 そうです。

○ベーシストとして、グループとドラムスとかギターパートに何を求めますか?

 いや、僕はあの、どっちかっていうとやはりわからないんですよね。その、メロディアスなところって。いいなぁとかは思っても、それを作り上げることは得意ではないので、だから、みんな弾きやすいようにただ弾いてもらえれば最高かなと。

○ああそう。下をもうとにかく弾くことに夢中になっていると、支えるほうにまわるほうが得意だから、あまり求めないってことね(笑)。みんなうまくやってくださいと。上は上でね、ほう。

 (笑)。そんな感じです。

○使用している楽器のセットについて説明してもらいますね。ベースは何を。

 えー今は、昔はあの、FENDER社の67年製のジャズベースを使っていたんですけど、最近より低いというか幅のある低音が出したいってことで、YAMAHA社の5弦ベースを購入しまして。

○それ、モデル名とかわかりますか。

 TRB-5??、あんまり型番とか良く知らないんです。

エフェクターとかは使ってますか。

 一応、プリアンプとコンプレッサーとディストーションを。

○詳しく聞かせてください。

 サンズアンプかクレイントータスと使います。あと、そのへんにあるパラコンプです。

○ピック弾きですか。

 ピックは弾けないです。

○昔から指弾きなんだ。ピックはあまり好きじゃないと。それでは、理想とするプレイヤーはいますか。

 The Whoのジョン・エントウィッスルっすね。

○こないだ死んだね。それは好きなベーシストとイコールってことですか。

 昔は、あの、ベースだったらジャコ・パストリアスを聴けみたいな感じでやってたんだけども、あの人上から下まで全部弾いちゃう人なんで、ロックかどうかっていわれると、ひとりロックな人なんで。

○あぁ、バンドでやるならジョン、音楽家としてはジャコね。じゃあ、普段はどんなもの聴いてます。

 メインはロックなんですけど、レゲエ聞いたり、たまに打ち込みもの、ハウスじゃないけどクラブ系みたいなもの聴いたりするし。

○それは、どんなときに聴くの。

 だいたいでも、気分的に寝る前に流して寝るって感じですかね。

○例えば、ロック聴くときとレゲエやハウスって、聴き方に違いはありますか。

 いや。聴き方は、同じ音楽としてしか聴いてないんで。今日はリズムものを聴こうと思えば、ロックでもリズミックなもの聴いたりとか打ち込みもの聴いたりとか、今日はメロディー聴こうかなとか、そういう感じで流すアレですかね。

○それは、ベースパートについても同じですか?

そうです。なんかこうベースパートを聴きたくないときは、ベースパート無いやつ選んだりします。

○そしたらねぇ、音楽以外で興味あることはなんですか。

 音楽以外だと、今はパソコンものです。

○それではね、あらゆるね、創作活動あるでしょ。それはリスナーとしても含めてね、例えば、芸術とかアートとさ、同じだけど。そういうものをどうとらえますか。

 いや、広い質問ですね。どんなふうに。。 要は僕はそのへんは感覚だと思ってるんです。創作活動って。それが表に出したときにどういう形ででてくるかって
いう。言葉が得意なひとは小説書くだろうし。映像得意な人は映画になったり絵になったりするだろうし。いろんな。耳の、聴覚的なところで発散したい人は音楽家になるだろうし。なんかどっちかっていうとみんな繋がった感じです。

○なるほど。それぞれの得意としているところが表現に結びつくと。その表現の動機とかっていうのはどこにあると思いますか。

 初期衝動。ってたぶん言うんだと思うんだけれども。その、世にあるもので、こう、納得いかない人が、そこで、なんていうのかな。

○俺ならこうあるべきじゃないか、意見ありみたいな。

 うん、こっちのほうが面白いんじゃないか。意見ですよね。主張の部分。世の中に対する主張の部分が、作品として出てきてくれる。

○永遠の野党だね。

 (笑)。

○えっと、じゃあね、ではまたベースの話に戻るけど、自分のプレイにね、何を求める。

 まえはテクニックを求めたんだけど、今はグルーブとか求めますね。

○グルーブからくる何、例えば興奮だとかさぁ。覚醒だとか陶酔だとか、もうちょっと本質的な部分について。

 うん。どこにいちばん置くかっていうと。。。。覚醒かなあ。

○wakeup、目覚めろと、なるほどね。

○じゃあね、ホームページで聴くことのできる曲、「青春の挫折」の使用機材について教えてください。

 ベースは前述のジャズベースです。あと、サンズアンプをベースアンプにブッ差してます。

○ベースからサンズアンプを通してベースアンプなんだ。ツマミの設定、ボリュームとかトーンはどう。

 基本的になんだろうな、あれか、もうとにかく余計な音を出したくないから、トーンもなにもかも全部フルだから、いかにスルーに音を出すか、楽器本来の音にするかって感じで。で、プリアンプの設定は、ジャズベースだったらもともと低音が出ないとかミドルが少ないとかとかあるんだけれども、そこを倍音とかを補正して、アンプは基本的にフラット。アンプが一番バランスよく下から上まで鳴るように設定してる。シンプルに。

○あと、これもホームページで見ることが出来るプロモーションビデオ「愛の泉」っていう曲と、先ほどの「青春の挫折」とをくらべると、リズムとかコードに対するアプローチとかが随分と違うと思うんだけど、そのスタイルの違いはどういうところにあるの。

 「愛の泉」はどっちかって言うと、一応いろいろとベースラインとしては動いているんだけども、あれは、なんていうのかな、アクセントの変わり目っていうか、
一番気を使ったのは強拍弱拍。ま、ベースで普通に小節で言ったら頭が強拍なんだけれども、それが全部ずれているところがあったんで、そこの部分を一番気をつけたかな。音的にはあとでついてくる感じだったから。

○リズムのアプローチを工夫したんだね。

 そう。「青春の挫折」のほうは、それはあの今やってるその、ルートを支えるというのがあるんだけども、その、基本的にはそんなに動いている訳じゃないから、
ルートをそのまま突き進んでいく感じかな。まあ、あとは、ギターの上に乗ってる音のバランスで、どのへんのルートを弾くかってやる。

○8ビートだとさあ、あの、どこでも8ビートじゃん、8で割ると。すると、ほら、ギターとかドラムと一緒にやるときさあ、どの8ビートでやろうかなみたいなのあるじゃん。そういうのなんかはどうですか。

 うん。いろいろあるんだけれども、基本的には俺、あのバスドラムのアクセントのスネアドラムの位置とにってのにあわせるようにしているので、感覚的には。だから、どうしようかなっていうと、まあ、そこにリズムのドラムとかがあってはじめてこう、間合いで作っていくって感じかな。

○とくに、この2曲でスタイルを変えたとかいう訳ではなくて、場合場合で。行くと。

 基本は同じなんだけれどもっていう。

○どっちが好きとかさあ、自分に近いなあっていうのある。

 好きなのは「青春の挫折」のタイプ。

ロック系だね。で、ブイブイ弾いていると。

 最近の傾向としては。昔はリズミックに動いていくっていうのが好きだったんだけれど、今はルートでブリぶりいってるのがいい。

○なるほどね。じゃあね。バンドあるでしょ。その中で自分がメンバーとしてどういう存在でありたい。

 客観的な存在でありたい気がする。凄く。それは俺がベースを弾いているからかもしれないのだけれど。

○それはメンバーとして。人としてのさぁ、佇まいみたいなものがあるでしょ。そういうのはどう。

 全部もう同じだったりするんですよね。人としてもそうだったり。こう、下から見てたいってのがある。ベースだし。

○立ち位置を、ちょと離れてたところから見ていたいと。それじゃあね、まあベーシストというか表現者としてのリスクっていうのかなあ、そういうのはどう。

 リスク。。。。それは。

○うん。それはさあ、ほらmものを作ったりするでしょ、そういうときにほら、背負っていかなければならない責任みたいなものがあるじゃん。そういうのってあると思う。表現するってことで捨てなきゃいけないものとか。できなくなっちゃうこととか。そのあたりどう考えている。

 リスクはあると思いますよね。

○それは具体的なもの、それとも精神的なもの?

 いやもう具体的に。それだけじゃ喰えないっていう純粋な理屈もあるし。

○メシねっ、メシが喰えないと。ああっ仕事ね。そっちのほうだ(笑)。ふーん。

○じゃあ、いま欲しいものとかってありますか。

 いま? やっぱり新しい楽器かな。

○どんなのが欲しいの。

 いや、別になんでもいいんだけれど、新しいなんか新鮮なものがほしいかなっていう。

○リフレッシュして新たな気持ちでまたプレイに励みたいと。

 気持ちもあらたな方向にすすねられればね。

○わかりました! ふぃん!。
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ROCKER’S DELIGHT 2004年5月号より
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◆◇◆Group’s choice(vol.2)◆◇◆
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◆to older,
   ASH(アッシュ) / FREE ALL ANGELS
◆to younger, 
   THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE(ジミヘン) / ARE YOU EXPERIENCED?
◆for your carstereo, 
   FREDDIE McGREGOR(フレディー・マクレガー) / BOBBY BOBYLON  
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(おわり)