127. アリス･コルトレーン死去･･･

　今日のブログは
コレを聞きながら読むと
雰囲気が出てよろしいかと･･･
　クリック→　http://www.mucom.net/thecounterpop//sound2/Alice.ram




　・・・年末の　
ソウルのゴッドファーザー　
"ＪＢ"こと
"ジェームス･ブラウン"死去のニュースも
まだ記憶にあたらしいが
今週ついにあの人が逝ってしまった･･･


　ジャズの巨人　(故)"ジョン･コルトレーン"の妻で
自身もハープ、鍵盤プレイヤー、アレンジャーとして知られる
"アリス･コルトレーン"(Alice Coltrane)が
1月12日に米カリフォルニア州の病院にて死去した。享年69歳。


ニュースについて詳しくは
　　　http://www.bbstation.co.jp/news/detail.shtml?NID=1518
　　　http://www.alicecoltrane.org/


　･･･いやぁ　この間
ニューアルバムも出たばっかだったんで


　｢　まだ元気なんだなあ　｣って


　具合が悪いなんてニュースも
入ってなかったしねぇ･･･
兎に角　急だったもんで
・・・びっくりだったね


　マイルスん時もそうだったけど
あーあ･･･って
脱力感っていうか無力感?
･･･みんな死んじゃうよ･･･
っていうね


　じゃあ今週はしめやかに始めようぅ


　　　ロッカーズ　ディライトっ　(涙)




　それで、
　初めて彼女の作品に触れたのは
・・・って言えば
そもそも俺はコルトレーンフリークな人じゃん！
　そんなの知らねぇか?


　･･･てな訳で
あれこれ聴いてるうちに
後期インパルスの作品の中で
ちょっと毛色の違うものを発見!!
　何やら曼荼羅をそうした
怪しいジャケの


Infinity(無限) なるタイトルの･･･



John Coltrane / Infinity


　帯には
　･･･彼の死後　
妻のアリスによってオーバーダヴィングがなされ
賛否両論･･･というより彼のファンによって
冒涜だという声が･･･　云々と･･･


　コルトレーンファンの間じゃ
殆ど話題になってなかった事と
今までレコードでもＣＤでも
見たこともないっていうのと
またそういうのこそ
一期一会だねぇとか言いつつ
つい買って帰るマニア心?
　そんなんでゲット！
プレイヤーを回してびっくり


それは物凄い経験だった!!


･･･と言うより体験か･･･
しかも"初体験"


　幽体離脱または"涅槃(ねはん)"を
幻視されるが如くのその作風･･･
　それは、まさに死んで精神が肉体を離れて
仏陀の傍らへ辿り着くまでを音にしたみたいな
・・・下界に蓮池が見えてて
　時々蓮(ハス)の花が咲くときの
音まで聞こえてきそうで
何しろ凄かった


　クオリティーが半端じゃあない･･･
ジャズでもソウルでもクラシックでも
カテゴリ分け出来ない
唯々美しい崇高な音楽
そんなニュアンスぅ･･･


　それからすぐさま彼女のリーダー作へ
まずはピーター・マックスのジャケがキュートな


ワールド･ギャラクシー



Alice Coltrane / World Gyaracsy


を入手
・・・前衛的なアナログシンセがぶっ飛んでます


　最近ではVividから
彼女のインパルス移籍後の作品が
少しずつリイシューされている模様


　ついには
誰が言ったか
俺が言ったよ！
最高傑作として
誉れ高い


ロード・オブ・ローズに至る



Alice Coltrane / Lord Of Lords


　ストラビンスキーと親交のあった彼女の
彼の｢春の祭典｣を取上げた意欲作で
・・・中でもアルバム最後に収録の
｢　Going Home　｣(日本では｢遠き山に日は落ちて｣でお馴染み)は
これを聴かずして死んではいけないってほどの名演で
これがあれば何もいらないってほどの
文明・物質社会のすべてを完全否定できるほどの
ある意味危険な作品!!


　何より
・・・真のコルトレーン後継者は?
･･･なんて今時話ししている人が
いるかどうかは別として
　よく考えるでしょ?


　もしジミ･ヘンドリクスが生きていたら
今どんな音楽やってんだろう?　とか･･･
　同じように真の天才コルトレーンが
あのまま活動を続けていたら
果たしてどんな作品が残されていたのか?
って考えた時
アリスが真の伝承者として
完璧にそのイメージの１つの形を
捉えていただろうとは言えるだろう


　そして彼らの音楽を前に
今を生きる俺たち世代が
如何に汚れ堕落してしまったのかと
痛感させられはしないだろうか！


・・・と最後は熱く！！


　最後に彼女の｢　Going Home　｣でお別れ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり






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by　ＲＯＣＫＥＲ'Ｓ　ＤＥＬＩＧＨＴ　１月号
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いきなりディスクガイド!! 今週の３枚


｢別冊」ＲＯＣＫＥＲ'Ｓ ＤＥＬＩＧＨＴ ／ Ｇｒｏｕｐ’ｓ Ｃｈｏｉｃｅ


vol.123


?キクぜ!!超クールなロックオヤジ養成講座


　　The Early Years / Early Years


?目指せ!!激渋ロッケンローラー矯正編(涙)


　　Can / Saw Delight


?あなたの人生を豊かにするちょっとディープなカーステレオライフ!!


　　Alice Coltrane / Lord Of Lords